第22回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭

年末の一番の楽しみがNHK紅白歌合戦だとすれば、年始の一番の楽しみはテレビ埼玉の埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。
埼玉県内の首長、企業の社長をはじめとするお偉いさんがたの歌を楽しめる1月1日19時からの3時間。
歌はもとより横断幕を掲げうちわを振る部下、花束を贈る謎の美女。
これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●和光市　市長　松本武洋　「ながれ　〜童謡詩劇うずらより」
うまいはうまいのだけれど、正月1発目の歌とは思えないほどのしんみりとした童謡をチョイス。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●三国コカ・コーラボトリング株式会社　副社長　赤地文夫　「I Feel Coke 〜明日があるさ　オリジナルメドレー」
コカ・コーラレッドのジャケットにエメマンスーツ。NHK紅白歌合戦でも流行ってるメドレー形式で。観客がでっかいコカコーラのシートでステージが見えなくなっても文句を言う人などいるまい。踊るは当然支社長と支社社員。歌った後はジョージアで乾杯。楽曲から何からここまで自社の宣伝に活用できる、これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●寄居町　町長　島田誠　「酒と泪と男と女」
町長にも忘れてしまいたい事やどうしようもない寂しさがあるのでしょう。酒に酔うか歌に酔うかはおまかせ、これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●北本市　市長　石津賢治　「生きてる生きてく」
北本市長、たしか去年もギターの弾き語りじゃなかったかしら。市長の後ろで踊る子ら、一生の思い出になっただろうか。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●医療法人顕正会蓮田病院　理事長　前島静顕　「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」
理事長がまさかのサングラス、黒革帽子にアメリカ国旗の衣装。西城秀樹とにしきのあきらと野坂昭如の悪い所全部足して2か3で割ったような感じ。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●東京ガス株式会社　埼玉支社長　牧毅　「世界に一つだけの花」
前奏なしで始まる難しい歌を難しく歌う東京ガス埼玉支社長。ピアノは今年社会人1年目の娘さん。司会者が支社長にガス料金値下げを要求、これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●久喜市　市長　田中暄二　「Tokyoに雪が降る」
埼玉なのにTokyoに雪が降る。客席にも白いペンライトの雪が降る。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●株式会社サイサン　代表取締役社長　川本武彦　「チェリー」
出ましたGas One。最近Gas OneのCMあまり見ない気がする。未だ嘗て見た事のない不思議なステップを踏む社長。メインとコーラスの両方が微妙に揺れ動く事で非常にダイナミックな作品に。番組生みの親たる先代がお亡くなりになったようで、万感の思いで歌う息子さ

ん。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●埼玉県議会　議長　小島信昭「酒よ」
正月になぜか雛人形の前で歌う県議会議長。議長なら涙の思い出も心の傷もあるだろう、わかるぞ。人の力を借りずひとり熱唱。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●熊谷真実　「東京キッド」
特別ゲストの熊谷真実がかわゆいかわゆい衣装で登場。熊谷真実がこの格好できるんだから田村ゆかりんもまだまだ大丈夫。埼玉なのに東京キッド、これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●埼玉グランドホテル　会長　高橋福八　「お祭り」
おなじみ埼玉グランドホテル会長の長唄。長唄にサイリウムが振られるのはこの番組だけ！これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●上里町　町長　関根孝道　「一本刀土俵入り」
サイリウムはまだまだ続く。曲中の語りは力強く、歌は力弱く。知らずに歌った曲の作家が今目の前に。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●ケアハウスなごみの里　理事長　山中和子　「女の港」
本戦組では今年初めての女性。例年見覚えのある顔が続く。ケアハウスに通い妻。花束贈呈はお孫さん。来年は一緒に歌いましょう、これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●大陽日酸株式会社　常務執行役員　北関東支社長　杣谷滋信　「昭和最後の秋のこと」
この番組観てると昭和最後の正月な気分。応援団の服装が全参加者中一番物悲しくて曲に合っている。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●春日部市　市長　石川良三「吾亦紅」
これはうまい。遠くを見て歌っていると思ったらフッとカメラ目線になる。その眼差しに惚れそう。正月早々離婚の歌。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●イーグルバス株式会社　代表取締役社長　谷島賢　「Open Arms」
歌う前の客席からのコールがすごい。歌う社長に背を向け最前席で客席のサイリウムの振りをリードする法被がいる。日本語なんだか英語なんだかよく分からない曲を熱唱。花束贈呈は娘さん。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●株式会社馬車道　代表取締役会長　木村徳治「三百六十五歩のマーチ」
バックダンサーは当然馬車道のウェイトレスの制服の袴姿。割とかわい娘ちゃんぞろい。三歩進んで二歩下がる、はまさにこの番組のための言葉。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●さいたま市　視聴　清水勇人　「BELIEVE」
待ってましたさいたま市長！ヘッドセットで手話を交えて子供達と歌う、いつも通りのお正月。この歌声を聞くと埼玉に住んでいるって実感できる。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●株式会社清水園　代表取締役社長　清水志摩子「アメイジング・グレース」
待ってました清水社長！連続22回出場。清水社長がシャンソンを歌う、いつも通りのお正月。今日の衣装は例年よりもちょっと落ち着いた感じ。だけど存在感は抜群。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●埼玉県　知事　上田清司「わかって下さい」
待ってました埼玉県知事！清水市長→清水社長→上田知事のコンボは毎年本当に楽しみ。これから寂しい秋です。埼玉県知事には分かってもらいたいと思っている事がたくさんあるんだろうなー。タイミングのずれを修正するバックバンドが有能すぎる。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

●大月みやこ　「乱れ花」「白い海峡」
この番組で2曲歌えるのは三国コカ・コーラボトリングの副社長とゲストだけ！ことこの番組において、本物の歌手に申し上げる戯言はございません。これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。

チャリティの届け先は埼玉県文化振興基金。別に困っている人にあげるわけではないようだ。知事が歌って知事が受け取る、これぞ埼玉政財界人チャリティ歌謡祭。
そして最後は出演者全員の「一月一日」。ついさっき見たはずなのに懐かしい気がする面々。

いやー今年も楽しかったです。データ残しておいて元気が無くなった時にまた観ようかな。
MVPは「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」を歌った医療法人顕正会蓮田病院　理事長　前島静顕さんにお贈り致します。
それではまた来年。