第2話 狼と嵐の前の静寂

優先度:A 期待度:A 基準:A 評価:A
狼と香辛料II
目が覚めて隣にホロが寝ていたら安心だろ?
目が覚めて隣にロレンスがいなかったらホロがどう思うか考えろよ。
まあ二度寝するんだけれど。
しっぽを振り振り朝ごはんを食べられてみ?
いくらでもパンを買いたくなるだろう?
字が読めなくてもロレンスがいればいいじゃない。
今年は北の大遠征が中止になったので、武具の扱いにご注意を。
しっぽを振り振り祭りを楽しみにする姿を見てみ?
祭りに行けなくて涙ぐむ目を見てみ?
銀貨をあげたくなるだろう。
祭りを諦めてでも一緒にいたいホロ、それでも断るロレンス。
だったら帰りはふたりになるかもよ、ロレンスお前なんて目をしている事やら。
今のところロレンスの腕の仲が一番じゃ、そこでやるべき事があるだろう。
アマーティがロレンスを街案内したい、という言葉の裏にホロへの心を察知したロレンスは、絶対ホロをひとりでアマーティに会わせる訳にはいかないと用心するのであった。
ディアナ姐さん、だいたいこんなきれいな魔女がいる?
ヨイツの場所はどこですか?
連れと仲違いという噂は本当だったんだな。
アマーティめ、ホロをたぶらかせやがって。
どこの連れ立ちでも女が強いのは常。
アマーティに何を買ってもらったんだ、哀れな身の上よよよ。
黄鉄鉱がセリで売れるという。
ホロは事後かのようにラントに見せ、作戦成功。