日本シリーズ第7戦 巨人対埼玉西武 東京ドーム

今年のプロ野球観戦33試合目は11月9日の日本シリーズ第7戦、東京読売ジャイアンツ埼玉西武ライオンズ(東京ドーム)。
実は巨人主催の先行予約の事をすっかり忘れていて、気付いた時には第1、2、6戦はすべて売り切れ。
かろうじて購入できたのが第7戦でした。
正直言って観られるかどうか、その可能性は低いと思っていたのだけれど、ここまで3勝3敗。
無事第7戦が開催されてよかった。


3塁内野A指定席は、それでも西武ファンが1〜2割で、大半が巨人ファン。
でも、隣に座った老夫婦がいい人達で、「どっちが勝っても胴上げ観られるからいいよねー」なんて、私と同じ観かたで気持ちよかったです。
他の人も、西武の文句を言ったり貶めたりするのではなくて純粋に巨人を応援する人ばかりで、とってもうれしかったです。
試合のほうは、1回表に片岡がヒット、すぐ盗塁。
一死三塁から中島のショートゴロで片岡が飛び出し三本間に挟まれアウト。
これ、全然責められるべきプレーじゃないのね。
片岡の足なら内野ゴロで得点できる可能性はある程度ある。
次の打者は中村でホームランバッターだから、走者が三塁だろうが一塁だろうがあまり関係ない。
だったら1点入って二死一塁か、0点で二死三塁かを選んだら答えは自明でしょ。
それでも点は入らず、ライオンズの先発西口は初回はフォアボールに二塁打に暴投、二回は坂本にホームラン。
だけどボール自体は走っているように見えました。
どちらかと言うと内海のほうが不安定だったような。
だけど、3回表で早くも西口に代打・江藤。
これも埼玉西武ライオンズ
昨日の試合で帆足を早々に降ろしたのと同様、投手交代さえ攻め攻め。
これがまた次に効いてくる。
石井一久がパーフェクトピッチングを見せると、5回の打席でさらに代打・ボカチカ
後ろの席の人が「55番?誰?」なんて言っている間にホームランで1点差。
打順を動かして早々に後藤を下したのもまた後に効いてくる。
代わった涌井がこれまた2イニングをパーフェクト。
打順が回ってくると、代打を出して、次は私が愛する星野智樹
左左右を何の不安も無くパーフェクト。
そして運命の8回。
越智から死球をもらった片岡がガッツポーズで出塁、すぐさま盗塁、栗山の送りバント
ここで中島のサードゴロ、片岡が突っ込み余裕のタイミングでホームイン、同点。
そう、まさにこれが今年の埼玉西武ライオンズ
初回の片岡の本塁突入を責めるようなチームだったら、この回の得点はなかったのかもしれないんです。
そこを全くためらわせない、渡辺監督のチーム作りが1年間の最後の最後で効いたんです。
さらに越智はシリーズ打率.130のおかわり中村君を、もしかしたら打ち取れたのかもしれないのにホームランを怖がり四球。
打順をいじった事でここにキャッチャーの野田。
シーズン通じても1安打しか打っていない野田にも呼吸が合わなかったのか死球
打ち取れそうな打者二人を歩かせて、一番当たりに当たっている平尾に回ってくるのもライオンズの空気がそうさせたのかもしれません。
こうなったらもはや結末は見えているようなもの。
当たり前のように二遊間を破り、おかわり中村君がホームイン。
それまでは巨人にも西武にも同じぐらい拍手や声援を送っていた私でも、さすがにこのシーンでは立ち上がりはしゃいでしまいました、すみません。
ここで通常なら8回裏は中継ぎが投げて9回裏にグラマン、となるのですが、この日本シリーズを通じた渡辺監督の継投を見れば8回の裏からグラマンが2イニングを任せられるのは自明の理。
その期待に応え、2イニングをパーフェクト。
見事埼玉西武ライオンズの優勝となりました。


今日の審判団は球審:谷、一塁:津川、二塁:有隅、三塁:丹波、左翼:真鍋、右翼:中村。
西武ドームでは「線審」と呼んでいたけれど、東京ドームでは「外審」と呼ばれていました。
そして5回終了時に再度審判の紹介がありました。
再度の紹介は初めて観たはずです。
去年の巨人対阪神戦ではどうだったかなあ、覚えていないけれど。
東京ドームの巨人戦ではいつもこうなのでしょうか、
右翼の中村さん、ライトへのファールフライをジャッジする時、どの打球でも立ち止まって見ずに
走りながら、あるいは体を回しながら見るから、ちょっと不安に見えました。
他の審判さんでそういう人はいなかったので。
でも、パ・リーグで毎試合外審がついていたのは1995年まで、セ・リーグでは1989年までだったけれど、当時から一軍に定着していたのは中村さんと谷さんだけだし、これが中村さんのスタイルなのなら問題なかったのかもしれません。
球審の谷さんは、今年観たすべての球審さんの中でも一番ストライクボールのコールが早かったと思います。
キャッチャーミットに収まった瞬間シュッと右手が横に伸びるのが、観ていて気持ちよかったです。
塁審さんも皆さんひとつひとつの動作がきびきびしていて締まって見えました。
試合を楽しめたのは審判さんのおかげだと思っています。
審判の皆さん、お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。


私は去年のアジアシリーズ決勝の中日ドラゴンズ落合監督の胴上げと、一昨年のアジアシリーズ決勝の北海道日本ハムファイターズヒルマン監督の胴上げを観ているから、都合3年連続で胴上げを観た事になるのね。
今年は所用でアジアシリーズの決勝に行けないんですけれど。
やっぱり応援しているチームの胴上げは何倍も何十倍も違うものですね。
渡辺監督、あの大きい体が9回も舞うとは思いませんでした。
岸孝之投手、セレモニーの後に数人の選手から胴上げされていましたが、1メートルぐらい高く飛んでいたのではないでしょうか、正直言って「危ない!」と不安になってしまいましたよ。


埼玉西武の渡辺監督、選手の皆さん、裏方の皆さんおめでとうございました、そしてありがとうございました。
アジアシリーズでも頑張ってください。
巨人の皆さん、セントラルリーグ優勝おめでとうございます。日本シリーズでも毎試合白熱して非常に楽しかったです。
どちらが優勝してもおかしくなかったと思います。
本当にありがとうございました。