第十二話 最終話 われ存在り

動機:A 基準:A 評価:A
弥生が生きているのは分かった。
真九郎が忍び込めたのも分かった。
真九郎と蓮丈の対峙、蓮丈が言う事はつくづくおかしいのだけれど、蒼樹と紫への愛はひしひしと伝わってくる。
真九郎がさらなる力を出せたのは紫の一言のおかげ。
紫の一言のおかげで私も目が覚めたよ。
真九郎はひとりだと思っていたから体を変えた。
でもひとりじゃなかった。
紫も同じ、九鳳院を変える。
紫を奥の院から出すが、九鳳院は守る。
つくづく憎めないんだよ蓮丈は。
「また」は少なくとも10年は待たないといけないのかしら。
その時の紫が真九郎にとって救う価値があるかどうかって、年齢的な真九郎のアレを蓮丈が分かっているって事でよろしかろう。
真九郎を見上げる紫の目は恋する目。
真九郎の後は追わない紫。
好きな人と一緒に先頭を走りたい、だから。
さよならじゃない、じゃあまたな。
弥生は蓮丈みたいな男が好みですか。
蓮丈の膝の上に抱かれる紫、蓮丈が紫を愛していて紫が蓮丈を愛している、いい構図だ。
このアニメ、初回はグサグサ戦って血を流すアニメだったからどうしようかと思ったけれど、第二話からの紫の日常の描写と奇妙に通じる会話で瞬く間に私のハートが盗まれていきました。
紫が取り返されるまでは幸せでした。
そして、その幸せな時間を丁寧に描いていたからこそ、連れ戻された時にあの幸せな日々を取り戻さんとするパワーになっていったのですね。
そして、敵たる蓮丈が常に紫への愛をいっぱいに表現していたものだから憎めなくて。
紫が九鳳院に残って即幸せという事にはならないかもしれないけれど、紫が決めた、それが一番大事な点。
今シーズン最高点での殿堂入りとさせていただきます。
また紫に会えるその日まで、じゃあね。