第7話 小っちゃな妹と大きなリボン

動機:A 基準:A 評価:A
10月、衣替え。奏のリボンに難癖をつける貴子。
奏のリボンって今まで何か言われてきたかしら。
確かに大きいといえば大きいのだけれど。
大きいリボン、私は好きだけれど個人の主観で好きだからいいって言えないしなあ。
私が姉だったら奏の味方について貴子に反論致しますわ。
生徒会則付則第三項に基づいてな。
それにしても毎回毎回授業中に大切な事から何から私語で済ませてしまう貴子と瑞穂にはちょっと思うところがあるのだけれど。
私語はやめてほしいなあ。
転んだら今ではドジっ子で人気が出たけれど一子の頃はご愁傷さまでした。
責められる奏を、一喝で守った瑞穂。
奏のリボンは、院長先生からの授かり物。
瑞穂の論拠として、奏には大きいけれど瑞穂にとっては相応だから認めろというのは少し弱い気がするのですが。
まあこういうものは説得力とそれに伴う賛成票の数によるので、それらが得られるのであればオッケーなんでしょう。
貴子も間違っていない、瑞穂も間違っていない、私も間違っていない。
私も明日からリボンをつけましょうか。