第12話 最終話 桜色の未来たち

動機:A 基準:A 評価:A
文化祭が終わって、1年経って、卒業式。
聖桜学園は経営以外は変わらず。
誰も先輩に見えない。
桃華は専門学校、むつきは実業団、芽生は大学。学美はフリーター。
この時代の若者の「社会に出る」ってフリーターって事だったわけか。
桃華は実は大企業のお嬢様。
光香はアメリカに。
卒業式。
学美が答辞。
学美の校歌が聞けると思ったけれどそれはなし。
卒業生と写真を撮って照れるしもじー。
反省会。
聞けよ。
学美の「反省はするけど、後悔はしていない」はまさに学美役の堀江由衣田村ゆかりと組んでいたユニット「やまとなでしこ」の曲『もうひとりの私』の歌詞の「反省しても後悔はしたくない」に通じるわけで、またえらい所から連れてくるなって感じ。
光香は学園にとどまりたい。
だけど行かなくちゃ。
終わりじゃない、始まりなんだから。
みんなは離れ離れになってもみんないつでも一緒なんだから。
だから、行ってらっしゃい。
空港。
渋滞。
お約束。
別れはやっぱり「まっすぐゴー!」。
エンディングロールすげーかっこえー!
お兄ちゃん聖桜の先生になってるー!
みんなそれぞれの道を進んでるー!
1年半後、うわー!これがオープニングにつながるんだ!
1日で消えるスプレー、桃華の家の開発商品だったのか!
あのBROの指摘によって字が消されたオープニングの本当の意味はこれだったのか!
そして「A Happy Life」の合唱バージョン!
泣かさないでくれって言っているのに、私はこのアニメで何度泣けば気が済むのでしょうか。
終わりじゃない、始まりなんだ、って事なんだ!
それに歌詞の「あとでわかるよ 全ての意味が 今は分からなくても」って、このオープニングの意味は視聴中は分からないけれど、最後の最後でその意味が分かるよ、って解釈もできるわけだ。
消えるスプレー、これってBROの投稿とどう関連付ければいいの?
あの投稿があったから文字を消したと思っていたけれど、あらかじめ消す予定でやっていたの?
それならあの投稿のタイミングはものすごい偶然だったの?
それとも投稿がなければ消す予定はなかったのかな。
確かに文字を必ずしも消さなくても今話のようなエンディングにはできたし、消えるって設定はある意味アドリブ的なセリフでもよかったわけだからどちらでもいいかもしれないのだけれど。
もしかしたらのもしかしたらであのBROの投稿自体がこのアニメの製作の一端だったとしたらすごい事だわね。
これまでの全ての回が素晴らしくて、その上に積み上げられた今話の最終話。
そしてその最後の最後でオープニングにつながる。
冒頭で学美が空から降ってきた時から泣きそうだったんですけどね。
このアニメ、絵も素晴らしければ何もかも素晴らしくて、それしか言葉にできない自分が悔しい。
内容的には今中学生高校生の人が見た感想と元中学生高校生の人が見た観想は異なると思うんだけど、元生徒の立場から言わせてもらえば今の生徒さんには、「元生徒の立場になった時にこのアニメを見てこのアニメを楽しめる元生徒になれるような高校生活を送ってもらいたい」ってところかな。
別に生徒会の仕事をしなさいとか燃える青春を過ごしなさいとか言うつもりはなくて、ただ学校や仲間や過ごす時間を嫌いにならないでほしいってところ?
やっぱりうまく書けない自分が悔しい。
私はこのアニメに出会えてよかった。
日曜日の夜ってちょっと憂鬱になるもんじゃない、明日から学校だ仕事だって。
でもこの3ヶ月間は憂鬱なんて吹っ飛んじゃった。
日曜の夜が来るのが待ち遠しくて待ち遠しくて。
普段私は深夜アニメはビデオに録って後日観るのだけれど、そんなの待てなくて夜1時半から2時までリアルタイムで観て、観ながら感想書いて観た直後に2時半ごろまで感想書いて後日また加筆して、月曜日の朝は寝不足ながらもものすごく気分よく始められて。
3ヶ月間最高のエネルギー補給剤になってくれました。
第1話から最終話までオールA評価なんて私にとっては滅多にないことなんだけれど、もう殿堂入りも殿堂入り、最高級特丸評価をつけさせていただきます。
3ヶ月間本当にありがとうございました。