第十二話 廃屋の少年

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続 夏目友人帳
命令があって西村と北本が無理やり連れてきて、ようやく夏目と一緒にいられる笹田純。
それでも多軌に見つかりあっという間に別行動。
さらにニャンコ先生にまで「とっとと逃げよう」と言われる。
逃げてもよかったのだけれど、夏目が棺桶のふたを開けてくれたおかげでくまいもとこ少年石尾カイ(東小学校5年3組)を助けられた。
しかしニャンコ先生のかわいさを趣味悪いとほざく笹田純、お前もう出番なくていいよ。
「高校生風の怪しげな少年が生徒の名札を手に小学生に声を掛け回るという事件が発生しました」。
「かばんや文具を投げて応戦しましょう」。
「よかった、いじめられてる子供はいないんだ」。
夏目は優しい、いや放っておきたくないと思ったらすぐ手を出してしまう、いやそれって優しいって言うんですよ。
落し物はニャンコ先生におまかせ、諭吉と言わず200円でいいから。
しかしニャンコ先生のかわいさを趣味悪いとほざく田沼、お前もう出番なくていいよ。
もやしとかまな板とか女男とか。
意地を張らんでいいから背中で泣きなさい。
人間の子供よりも妖怪とのほうが付き合いやすい夏目。
ケガしてたから付いていてあげていたカイ。
ニャンコ先生は用心棒。
小物に夏目を傷つけられるのは微妙なニャンコ先生
夏目は人の温かさを知っている、当然子供の温かさも。
カイが駐輪場で待っているって見つけたのは笹田純なのに、カイと一緒に帰るのは、カイと一緒に遊ぶのは夏目と多軌。
お花畑で安らかな表情で遊ぶ夏目と多軌とカイ、みんなかわいい。
襲ってきた小物はニャンコ先生が一口に。
たしなむ程度で、ごっくんはしていません。
夏目はニャンコ先生を従えているんじゃない、助けてもらっているんだ。
多軌に抱き締められるという事はカイはニャンコ先生と同等程度にはかわいいと。
人間の子供よりも妖怪のほうが付き合いやすい夏目がカイとこれだけ仲良くできる、理由はひとつしかないじゃないか。