第22話 君のいる景色

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とらドラ!
大河が迷子になったのがトラウマになっちゃったんだからしょうがない。
教室で寝ぼけて大河の名前を呼ぶのもしょうがない。
大河は母親の元へ、離れ離れになってしまったんだからしょうがない。
いつも大河の事ばかり気にするのもしょうがない。
それを心配してラーメン屋さんに誘われるのもしょうがない。
大河をイケ麺を注文して眼潰しされてもしょうがない。
また来てねって、バイトは2時間だろう。
櫛枝みのりんはあんな事があっても普段通りの竜児への態度。
ウーマンズじゃなくてウィミンって言うんだぜ。
竜児の進学については大丈夫、なんとでもなる。
間違ってもお金の心配なんかしなくていい、あんたは私の息子なんだから。
娘たる大河がいない間に父親は。
櫛枝みのりんは中途半端にしない、だからバイトも100パーセント、部活も100パーセント、竜児は0パーセント。
幽霊は見てもらいたい人の前にしか現れない、だから今は見ない。
櫛枝みのりんの話なんて聞かないかわしまあみ。
なるほどそうか、そうすればよかったんだ。
櫛枝みのりんの話なんて聞くからいけなかったんだな。
櫛枝みのりんはいろいろしゃべって結局何もしないからいけなかったんだな。
話を聞いてもらえなかったら、行動を見てもらうしかないからな。
背中で聞いた大河の告白、そのヘアピンは、その段ボールは、竜児はどうするつもりなのか。
今は大河の事で頭は一杯なんでしょう?
そんな時目の前に大河が帰ってきたら、そりゃ変な目つきで見るでしょう。
そりゃ大河がアパートの部屋のいつもの景色におさまっている事に思わず涙もするでしょう。
スキー場の事は夢だったという事にしておこう。
本当かどうかは置いておいて。
覚えているかは置いておいて。
気づいているかは置いておいて。
覚えているかどうか気づいているかは置いておいて。
覚えているかどうか気づいているかどうか分かっているかは置いておいて。
覚えているかどうか気づいているかどうか分かっているかどうか分かっているかは置いておいて。