第30話 ミルクの決意とみんなの力!

動機:A 基準:A 評価:A
食べ物の恨みは恐ろしいんだから。
ナッツハウスで騒ぎなさんなと言われても、他にどこで騒げばいいのやら。
ミルクのお世話役見習いのお話。
のぞみは皮肉がうまくなったなあ。
ミルクには夢がある、でものぞみに夢はあるの?
夢がないなんて、プリキュア失格。
そんな事を言わなくても。
ラクネアさんもギリンマの後を追う覚悟。
カワリーノさんも止めたのに、アラクネアさんも最後の手段に手をかけてしまうの。
でもギリンマがこれまでやってきた悲しい戦いに比べたらアラクネアさんはその悲壮があまり感じられないのが逆にアラクネアさんの悲しいところ。
ミルクとのぞみはかれん祥子さまとりんみたい、いやいや違うから、いやいや似ているよ。
プリキュア失格と言われて真に受けてしまうのぞみ。
自分が他の人と違って夢を持っていない事を自分も分かっているから。
かれん祥子さまはミルクにチョコレートを。
今回ミルクの力になるのはかれん祥子さま。
のぞみがいないとチョコレートを食べたくないミルク。
のぞみにいなくなってほしくない。
寂しかったけれど寂しいと言えなかったかれん祥子さま、のぞみがいると寂しいと本当の気持ちが言えるかれん祥子さま。
のぞみと同じ、かれん祥子さまも夢を持っていない。
だから、かれん祥子さまはりんやこまちやうららのように夢を見つけたい。
のぞみも同じではないかしら。
ラクネアさんがいなくなったらブンビーさんも心配。
今回の「何か出た」役はナッツ。
このセリフは毎回言わなくてはいけないものらしい。
ラクネアさんはクモ姿。
何か出て、だけどのぞみがこの場にいなくって。
ドリームコレットを守るミルク。
一緒なら何でもできる、できない事なんてない。
でもひとりいない。
4人でも5人でも同じ、ではない。
5人いれば。
のぞみはプリキュア失格かもしれない、でものぞみはパルミエ王国を守りたい、プリキュアでいたい。
いつもと、他のプリキュアと同じBGMのはずなのにこんなに力強く聴こえるのは、やはりのぞみの想いの強さと比例しているからだろう。
のぞみは何もできないかもしれない、でもココナッツミルクの夢を叶えるために、パルミエ王国のために何でもする。
のぞみが、5人が。
その言葉を聞いてアラクネアさんがついに最終形態に。
ミルクはのぞみが、ドリームが大好きミル。
プリキュアの5人と一緒に輝きたいミル。
ミルクの力が5人の力と一緒に。
いつつの力が今ここに、プリキュアファイブエクスプロージョン。
5人の想いが、ミルクの想いがひとつになってアラクネアさんも最期。
チョコレートは半分こ、でもやっぱりミルクのミル。
やっぱりふたりはこうじゃないとね。
今話も見所いっぱい。
ミルクのパルミエ王国への想い。
のぞみがプリキュア失格と言われて、でものぞみはプリキュアでいたいんだって。
プリキュアとしてやりたい事があるんだって。
ミルクはのぞみが大好きなんだって、5人の力をひとつにして、6人の力をひとつにして。
そしてアラクネアさんの散り様。
どちらかと言うとギリンマは仕事をしていない自分が想像できなくて会社のために散っていって、いっぽうアラクネアさんは自分のために、自分のプライドのために散っていったと言ったところかしら。
どちらにせよここでやらなかったら自分自身が消えてしまうも同じ事、と思わされているあたりどちらも悲しさには変わらない。
私は、そう思って日々に当たるほうが正解なのだろうか、それともこんな事しなくてもいいと思って生きるほうが正解なのだろうか。
プリキュアとは大人にものを思わせるアニメなのである。