価値のわかる本屋さん

先日、旅先でひなびた古本屋にふらりと入った。
お客さんはひとりもおらず、55歳ぐらいのおばさんが一人で店番。
木製の本棚は天井まで延びていて、通路はすれ違うことさえ難しいぐらい狭い。
品揃えは、店先の印象どおり古め。
ただ、その値段のつけ方が絶妙。
安い本は50円から売っているが、あまり食指が動くものはなし。
これは!と思う本には、さほど貴重と思えない本でも定価さえ上回る値段がついている。
最も迷った本は、「きんぎょ注意報」のテレビ絵本。さほど状態がよいとは言えないが、定価280円のところに600円の値札。
他にもいい物が揃っていたけれど、手が出なかった。
完全に負けました。白旗です。
やはり価値のわかっていない本屋さんで買わないとね。